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アンコール遺跡への旅。バンテアイ・スレイ編

今回は郊外の遺跡「バンテアイ・スレイ」をみてきた話です。

「アンコール・ワット」という名前は日本でも有名ですが、「バンテアイ・スレイ」なんてのは普通知らないですよね。
僕が思うに「アンコール遺跡」というとアンコール・ワットのことだと思われることが多いような気がしますが、アンコール遺跡というのは「遺跡群」のことで、つまりたくさんの遺跡の総称です。
その中に含まれるひとつの遺跡として、アンコール・ワットという遺跡がとても有名なわけです。
そして今回の「バンテアイ・スレイ」という遺跡も、アンコール遺跡群の中のひとつになります。

バンテアイ・スレイ

バンテアイ・スレイはシェムリアップの街から車で1時間近くかかる郊外にあります。
そのため、アンコール・ワット周辺の観光とは別の日にスケジュール日程を確保しておいたほうが無難です。
僕たちはバンテアイ・スレイをみようと最初から決めていたわけではないんですが、アンコール・ワット周辺をみた日に、遺跡ガイドのトムさん(日本語ができるフリーランスの遺跡ガイド※カンボジア人)が「よかったら明日、他の遺跡も案内しますよ」と提案してくれて、トムさんお勧めの遺跡ということなのでここに行く事に決めました。
ただし、僕はあまりハードな日程で観光するのが好きじゃないので、翌日ではなくて翌々日にしました。(翌日はその辺をぶらぶらしてました)

バンテアイ・スレイとは

バンテアイ・スレイは女性の兵隊の砦だったそうです。そしてこの女性軍はかなり強かったとトムさんが言ってました。
ここの遺跡の特徴は、赤い砂岩でつくられているため、遺跡が全体的に赤い色をしていることと、他の遺跡と比べても際立って精巧で美しい彫刻であることだと思います。

実際、僕のような素人が見てもその違いがよく分かるくらいに彫刻が精密で驚きました。
岩が赤いので陰影が強調され、ますます美しく見えてるような気もします。
この遺跡には「東洋のモナリザ」と呼ばれるとても有名なデバダーがあります。

物売りたちのハングリー精神

バンテアイ・スレイは郊外の小さな遺跡ですが、人気があるのでたくさん観光客が来るらしく、物売りもたくさんいます。
車を停めるスペースのほうに僕らが乗った車が入っていくと、物売りのおばさんやら女の子たちがたくさん走って車を追いかけてきました。
そのなりふり構わぬハングリー精神には全く感心してしまいます。

東洋のモナリザ

車を降りると、日本人と見るや、片言ではありますがちゃんと日本語で話しかけてきます。
僕にはバンテアイ・スレイの遺跡がプリントされたTシャツを売る女の子が話しかけてきたんですが、僕としてはまだその先も旅行日程が長かったので、Tシャツを仕入れておきたい気持ちもあり(暑い国なのでたくさん着替えるため)、買ってもいいかな・・・と最初から思ってました。

でもとりあえず遺跡を見てからでいいやと思って、女の子に日本語で「後でね」と言うと、ちゃんと意味を理解してくれて去っていきました。
客は遺跡を見た帰りに買ってくれる確立が高いこともちゃんと理解しているようでした。

生きるためのスキルアップ!

そして遺跡をみてから車のほうに戻ってくると、どこかから見張っていたらしく、さきほどの物売り軍団が駆け寄ってきました。
僕にはちゃんとさっきと同じ女の子が寄って来て「お兄さん私のこと覚えてる?」と言います。

とにかく、その生きるために日本語を勉強する姿勢。日本で言うとスキルアップというやつでしょうか。
でも日本とはどこか違った、たぶん「生きるため」というとてもシンプルで明確な目的があるんだと思います。
さっきも書きましたが、ホントにそのハングリー精神には感心してしまうのです。

赤い色の砂岩でつくられている

「生きるため」とか言うと辛そうな印象を受けるかもしれませんが、かと言って、彼女たちは別に暗い顔をしてるわけじゃなく、アッケラカンとしていて楽しそうに仲間同士で笑いながら仕事をしているように見えます。
僕は東南アジア全般に共通しているそういう雰囲気が大好きです。

支払いも日本円でOKというホスピタリティー・・・

とりあえずバンテアイ・スレイのTシャツをとって「いくら?」と聞くと、なんと「1000円!」
しかも日本円・・・
カンボジアは物価がとても安いので、1000円は相当高い金額です。
多少のボッタクりは許すことにしてますが、これはさすがにやり過ぎというものです。
しかも、2日前にアンコール・ワットに行った時、友人がアンコール・ワットTシャツを2ドルで買っていたので、Tシャツ相場からしても1000円はありえない金額です。
5ドルくらいならまだカワイイもんですが、1000円だとちょっと交渉するのもアホらしくなり、「じゃあいらない」と言って車に乗ろうとしました。

当然ながら、こういうところの物売りは超しつこいので、その女の子も食い下がってきます。
僕は、近くで他の物売りから何やら売りつけられそうになっていた友人がちょうどその2日前に買ったアンコール・ワットTシャツを着ていたので、それを指差し「あれ2ドルで買ったんだよ」と言いました。
女の子はかなり不満そうでしたが、結局2ドルでいいというので、バンテアイ・スレイTシャツというレアもの(?)を手に入れることができたのです。

日本からは年配の方々の団体旅行なども多いと思うので、そういう特上客の場合は1000円でもまったく疑問を持たずにみんな買ってくれるのでしょうし、物売りたちがそういうチャンスをつかみ取るために必死で日本語を勉強するのも分かりますね。

今回は物売りの話でやたら長くなってしまったので、また今度別の遺跡の話を書きます。

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